悩んでいる時間なんてもったいない、S字カーブ理論で自己成長の秘訣を掴もう

「S字カーブ理論」というものを聞いたことがありますか?技術進歩やプロダクト成長などに使われる言葉です。初期段階はなかなか成果でず時間が進みますが、続けることで急成長が見られます。最後は成熟していまい「これ以上は伸びない」という域に達します。

これを知らずに、「xx時間を費やしたのに、想定していた成長をしていない(と勝手に思い込む)」「自分には向いていないからやめよう」とか途中に諦めてしまう人が多いのではないかと思います。これは、自分が思い描いていた「期待する成長曲線」と「実際の成長曲線」のギャップです。自身でギャップを作り出し、それに苦しめられているだけです。

個人の学習・成長も同じ

これは、個人の学習や成長にも同じことが言えると思います。 たとえば新しいプログラミング言語の学習を始めたとします。最初の頃は基礎的な文法や標準関数を覚えることから始めるでしょう。この時点ではまだ「作りたいもの」は実装できないと思います。次第に文法や標準関数、自作の関数やデザインパターンを用いいて、「作りたいもの」を実現できるようになります。このタイミングでは、目にみえる成果となり、「学習してきたことが実った!!やってよかった!!」と成果と自己認識が揃うようになり「成長を実感」することができるでしょう。

最終的には成熟期に入り、なんでも作れるようになってしまいマンネリ化し学習できることも減り成長の実感がなくなってしまいます。「さあ、次は何をやろう」と新しいことを探すことになります。

「成長していない」と悩む時間は無駄、事前に計画する

プログラミング言語の学習の例を挙げましたが、新しいことを始める時はなんでも同じです。個人の学習、チームビルディング、組織開発、プロダクト開発でも同じ。

重要なのは、何かを成長させたいときは必ず次の3つのポイントがあることを知り、計画に入れておくことです。

  • 起点
    • 物事を初めてゆっくりと成長する期間
  • 最適時
    • ぐっと成長する期間
  • 習熟期
    • 成長の余白がなくなり、学ぶことも減る期間

上記を知らずに闇雲にやったところで、「なかなか成果が出ない」とか「マンネリ化して成長していない」と悩むだけです。この時間が本当に無駄で、そんなことを考える時間があるなら、あらかじめ決めたことをやるべきことをやれば良いだけ。そのためには事前の計画が必要になります。何かを始める際に、何が基礎であるか、その基礎を使い何を作るのか、やり切ったら次のやるべきことは何か、を考えておきましょう。

参考・引用したもの

「学習のS字カーブ」による人材マネジメント, ホイットニー・ジョンソン