価値あるものを正確につくる

「エンジニアにもビジネス貢献して欲しい」が伝わらない

私はよく「技術だけではなく、ビジネスも」という言葉を使うのですが、本当に伝えたいエンジニア&セールスのプレイヤーに伝わりにくいと感じています。

「エンジニアにもビジネス貢献して欲しい」は経営・マネジメント側の主張になってしまい、現場では「ビジネス」というwordに拒否反応を示すのではないでしょうか。

特にエンジニアは技術職であるという思いがあり、本来ビジネスマンが根底にあることを忘れているため、「技術だけではなく、ビジネスも」という言葉に反発を示したりします。また、これは程度問題であるはずがあるなし問題ととらえ、必要か不要かの思考になってしまいます。

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技術とビジネスの両立

価値あるものを正確につくる

エンジニアの立場に戻り、ソフトウェアとして考えてみましょう。ソフトウェアではValidation (妥当性確認)とVerification(検証)の2つのチェックがあります。

Validationとは、製品・サービス(各プロセスの成果物)が、ユーザの期待する通りに作られているかどうかを確認します。確認結果は、valid / invalidで表す。

Verificationとは、各プロセスの成果物が、入力情報から正しく作られているかどうか 正しさがあるかどうかを検証します。検証結果はcorrect / incorectで表す。

「ユーザの期待する通りに作られている」がvalidであるとき、価値があると定義します。

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ValidationとVerification

「価値あるもの」がユーザの痛みを取り除きお金を払っても使いたい(マネタイズ)というサービスであれば、利益につながある状態であるといえます。ゆえに、ユーザの期待する価値あるものを作れば、利益につながります。経営・マネジメントの思考であれば、ビジネスに貢献していると考えます。

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価値と正確さ

正確につくるためには、どうしたら良いのでしょうか。ソフトウェアエンジニアであれば、設計手法、テスト手法などの技術能力(スキル)を向上しましょう。

「価値があるかどうか」や「ユーザの期待する通り」とはなんだろう?と疑問があるかたは、リーンスタートアップの世界に踏み込みましょう。